昔読んだ新聞か何かの記事に、酒井順子さんが
「今の若い女性たちが白洲正子さんに憧れてもダメ。
バックグランドがあまりに違うから。
もっと現実に則した人を目標とすべき」
というようなことを書いていて
深く頷いたものであるが、
この方のそういった恵まれた生い立ちや
育った環境というものを差し引いても
その洞察と文章は余人に代えがたく思うのだ。
お正月に読み返した
「いまなぜ青山二郎なのか」。
そこに登場する
「青山さんは、これだけは生涯持っていたいと思う物には
『人が見たら蛙になれ』と念じていた」
というエピソードが
やっぱり好きである。